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この曲は「踊り子・村下孝蔵」の時に記載した女性とダメになった後の話です。
この後の話もそれに類したような話で、要はダメになったような部類の話です。自分でいうのもなんですが、奥手でモテナイ人間ですが、ダメだった話に関してはかなり経験豊富かもしれません・・??。

話が戻りますが、当時もある意味私の人間が練れていないせいでダメになって、その後はもっと「お前は大丈夫か?」的な状態の生活をしていました。仕事や金銭面の問題だけではなく、女性に対しても同じように、いいかえれば「だらしない」というか、ある意味「誠意のかけらもない」を行動を繰り返していました。そのころの話です。

当時「踊り子・村下孝蔵」の時にピタリと私の行く末を言い当てた学生時代の友人とまた飲む機会がありました。場所は新宿。店は忘れましたが、その時彼は今彼の奥さんになっている彼女を連れてきて3人で飲みました。最初のうちは3人の談笑が続きよかったのですが、そのうち酔いが進むにつれて、彼と彼女が話し込むような状態になりました。その時の私は前述の通り、ひがみっぽい、ただのしょうもない男だったこともあり、周りにいる人たちに話しかけ始めました。

その時にちょうど近くのテーブルに女性が数人で飲みに来ているグループがあり、酔っているのをいいことにそこに乱入して、一緒に飲み始めてしまいました。元一緒だった友人と彼女は電車の時間の関係で帰る、と言ってきた時も、ひねくれていたというか、すねていたので「じゃあね、バイバイ」と彼等をやり過ごし、そのまま彼女たちと飲んでいました。
結局朝方くらいまで飲んで、初電車で帰宅しました。

後日その縁で、一人暮らしだった私は彼女とたまに電話で話すようになりました。
その流れでまた会う機会がありました。

私の会社の同僚たちとも飲みましたが、プライベートでまた一緒に飲もうということになり、当時はまだなじみのない荻窪で、彼女の友人と3人で会い、飲みました。彼女の友人が荻窪に住んでいたためです。ところが彼女の友人は明日予定があるとか、で途中で帰ってしまい、2人きりでその後も飲み屋に行きました。

今は詳しくなりましたが、西口の「日の出街」という飲み屋が集まる一帯です。
今はどうなっているかもわかりませんが、日の出街の中ぐらいの右側にあった、店の1階の真ん中にらせん階段のようなものがあった店です。彼女はその店は前出の友人との行きつけの店だったようで、迷いもせずに私をそこに案内しました。店員さんとも顔見知りだったようで、けっこう楽しく飲み、歌いました。

前置きが大変長くなりましたが、そこで彼女が歌った曲が表題の「DOREAMS COME TRUE(ドリームズカムトゥルー)のLAT.43°N」でした。いわゆる「ドリカム」です。その時は今ほどメジャーではなかったので、私は知らない曲でした。でも私の暗い哀愁系の好みにピッタリの曲でした。実はその時も、この後記載しますがその後数年以上も誰の曲かも知りませんでした。
でもメロディーと詞の一部は頭にこびりついて離れませんでした。

DOREAMS COME TRUEはご承知のように、北海道の出身です。そして表題の曲を直訳すると「北緯43°」ということになり、それはまさに札幌市の緯度です。多分DOREAMS COME TRUE自身の何かしらの体験などに基づいてつくられた曲ではないか?ということも簡単に想像できました。でもこのようなことを考えたのもすべてかなり後の話です。

結局荻窪で飲んだ時に彼女が歌った曲は他にもあったと思いますが、この歌とセットになったあの店の画像とメロディーだけが脳裏に焼き付きました。

この話はこれで終わりにしますが、実はこの曲はまだ続きがあります。

数年後に私が荻窪に転勤して働き始めたころ、他の歌の話でもたびたび登場するスナックに行くようになりました。というより、たまたま私の赴任の歓迎会の2次会でそのスナックに連れていかれたのですが、その時に店にいた店員の女性に例によってではありませんが、自分の名刺を渡してしまったことがきっかけになりました。

たまに店から会社に電話があり、「どうせ飲み屋さんの勧誘」だろうと軽くあしらっていましたが、どうもそんな感じではなくなってきました。そのうち私も自ら嵌ったのか、その店に通う日々が始まりました。

あいだの話は省略しますが、その時に電話をかけてきた店員さんの女性がある時、またこの歌を店のカラオケで歌ったのです。この歌を歌う人は数年間、少なくとも私の前にはいませんでした。そしてその時もまだ誰の、何という曲か知らなかったのですが、前述のようにすごく気に入って、しかも流れ的に忘れられないような曲でもあったので、また思い出してしまった、というのが本当のところです。
この店はその後経営者が変わり、私も店のHPをつくるようになった店です。経営者が変わったといっても知り合い同士の譲渡でした。ただ今はすでにその経営者も店を閉店してしまいました。
ちなみにコロナになってからは、そんな店は山ほどあるかもしれません。

もちろん私は今も普通に家族と平和に暮らしているので、以前の話と同じようにこれらの話は「ほろ苦いかどうかはわかりませんが、以前の個人的な思い出」です。

また数年後によくよく調べたら、表題の曲だということがわかりました。この曲はそのような荒んだ自分の当時の姿が浮かび上がるほど、悲しいメロディーと詞がひそかに自分の心の中を揺さぶりました。

本来DOREAMS COME TRUEの曲はこのような暗い哀愁系の曲は少なく、私は今でも他の曲はあまり詳しく知りません。でもこの曲だけは特別な1曲になっています。

今この文章を記載しながら思うことは、音楽を語るにはある程度自分のプライベートも語らないといけなくなる、ということを感じているしだいです。基本的にこのような体験は自分的には非日常で、自分の中でもめずらしい思い出です。逆にそんなことが何十年もずっと続いたら身が持ちません。
だからずっと残っているのかもしれません。

ちなみに表題の曲の正確な「読み方」をいまだに知りません。

この楽曲に対する名曲という評価はすべて個人的な感性によるものです。当方は専門家でもなく、また好みや嗜好は個人差があることをご承知おきください。