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実はこのCDは、2013年3~5月かけて自分の父親が入院して、車で家族と毎日のように病院へ通う途中に、車のCDプレイヤーで繰り返し何十回くらい?聴いたCDです。他にもCDを用意したのですが、なぜかこのCDをずっと毎日のように聴き続けました。当時は春でしたが、暑い日が多く、車におきっぱなしだったので、当初買ったCDはこわれてしまい、近年またあらためて買い直しました。

車は2010年2月に以前から私の知り合いの車屋さんで姉の名義で中古で買いました。買う時に私が車屋の社長に頼んでMDとCDプレイヤーを設置してもらいました。

車が納車になった時は父はまだ、身体しょうがい(1989年に脳の病気の関係で右半身麻痺と失語症になりました)はありましたが、他は健康でした。その時は車を見て喜んでいたのをおぼえています。
ところが数日後に転んで、くも膜下出血を併発して入院しました。そしてさらに症状がひどくなりました。
その時もその車で家族を乗せて、毎日のように病院に通いました。

さて時系列に追っていきますが、その後3年後の、東日本大震災から2年後の2013年3月11日に、私が用事で能登半島の志賀町の巌門というところで、家がドライブインを営む親戚と会っていた時に、母から急に電話があり「父が誤嚥性肺炎で、急に入院したのですぐ帰ってきてほしい」と連絡が入りました。場所が場所なので、その日のうちには東京に帰れないので、まずは車で金沢まで送ってもらいました。

ちょうど一緒だった親戚は地元で救急隊員も兼務していた人で「それは大変だ。厄介な病気になったね」と言いました。一度なると、治っても繰り返しなって、段々と弱っていくような厄介な病気だそうです。いわゆる肺炎の予防注射も肺炎球菌ではないので効かないとのことでした。

まずは翌日に東京に戻り、姉の車で、家族を乗せて病院通いがまた始まりました。
その時に車のプレイヤーでいつも聴いていたのがこのCDです。
そして特に表題の曲はすごく印象に残っています。
本当は他の曲も連続しておぼえて、セットになって印象に残っているのですが、私の個人的な音楽的嗜好もあり、あえてこの曲を記載しました。

姉は警戒心が強く、車は普段はあまり自分では運転せず、私が運転することが多かったのですが、この車を買ってから以降、フル稼働したのは2度とも父の病院通いになってしまいました。

私は1989年に父が倒れて神奈川県に長期的に入院していた時はまだ中古のマークⅡに乗っていました。家族の病院通いや父の一時帰宅のときなど毎週のように車を運転していました。当時はまだ営業のサラリーマンで、仕事でも毎日営業車を運転していたので、あまり苦にはなりませんでした。でも経済的理由や車庫の問題もあり、約1年少し後に父が神奈川の病院を退院して以降は車は処分して、それ以後は車は持っていませんでした。

表題の曲は「哀愁のメロディー」にしました。たしかにメロディーは哀愁系ですが、決して暗い感じの曲ではなく、リズミカルで情熱的なメロディーです。ただこのような状況で聴いていたので、個人的には本来この曲が持っているだろう、と思うような、内容とは別の印象で強烈におぼえています。この曲は本当はアニメ「NARUTOーナルトー疾風伝」の主題歌だそうです。(参考:この記事のためにネットで調べました)

父は一回は4月中旬に退院できるようなくらいまで回復しましたが、再度悪化して、結局5月10日に他界しました。

この曲だけでなくこのCDを連続で聴くと、当時武蔵野から出発して、府中で家族を乗せて、鎌倉街道経由で町田方面へ左折せずに直進して、多摩センターへ向かう道路に行き、そこから東京国際カントリーの横を抜けて行った、車中の重い空気と見慣れた車窓を思い出します。普段はわりと近所で通り慣れた道で、景色み見慣れたものだったのですが・・。

「いきものがかり」は元はといえばNHKの「みんなのうた」でたまたま「YELL」を聴いたときに初めて曲を知りました。そしてすぐにそのCDを買いました。それまでは名前は聞いたことがありましたが、それだけでした。でも実際に聴いたら、音大出(後で知りました・・)の女性ボーカルが美声で淡々と歌う、その歌唱力に魅せられました。

今は結構気に入って数あるアーティストの中でもたくさんCDを持っている部類になります。

でもこのCD以外は純粋に音楽として楽しんで聴いていますが、表題の曲を中心にこのCDだけはまったく違う印象で聴いてしまいます。

そういえばもうすぐ父の命日の5月10日でした。
急にこんな記事を書いたのも、そのせいかもしれません。

長々と私事で失礼しました。

この楽曲に対する名曲という評価はすべて個人的な感性によるものです。当方は専門家でもなく、また好みや嗜好は個人差があることをご承知おきください。