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1973年に発売された郷ひろみのシングル第5弾です。作詞は岩谷時子、作曲は筒美京平です。
当時は大ヒットして、歌謡大賞の放送音楽賞までもらった曲で、ご存知の方には細々とした説明は不要の曲だと思います。
私の主観ですが、郷ひろみは以前紹介したデビュー曲男の子女の子のB面「夢を追いかけて」同様、リズミカルでしかも哀愁たっぷりのエキゾチックな曲がすごく似合う歌手だと思っています。
当時は野口五郎、西城秀樹(故人)とともに「新御三家」といわれていたトップアイドルで、逆に音楽性云々という評価はあまりされていなかった印象がありますが、実は郷ひろみの声はよくるようで、めったにない声だと感じています。物まねのタレントによく真似されるのも、この知名度と両方を持っている数少ない歌手だからだと思います。
特に
「どうしたのついて来ないのかい~」(引用)
の入りの部分とサビ部分?の、
「青い海波間には薄紅のサンゴ礁~」(引用)
の部分はおぼえやすく、特に最初の部分は皆に口ずさまれるようなメロディーだった印象です。
私はこの曲を聴くと、アイドルソングというよりは個人的には「昭和歌謡」の名曲で、当時の映像が浮かび上がるような曲の一つと思っています。
前述とは矛盾しますが、分類上は一応昭和のアイドル・ポップスに分類しました。
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下記の文章は2012年2月3日に管理人ブログに掲載した創作文です。ずっと昔の思い出を語る話で、現実社会の人間を見た目で冒涜したり人間の価値の判断材料にするような話ではないことをご承知おきください。また内容は架空の創作でありますが、現在の社会規範や法律などを鑑み、一部分は改修済みです。
「顔の思い出・ヒロシ編」(ショートショート)
ヒロシは今や立派な企業戦士で大企業の課長職です。
でも学校時代は目立たない、さえない人たちの中の一人でした。
今となっては懐かしい時代ですが、ヒロシはその学校時代に忘れられない思い出があります。
それは・・・
顔の思い出です。
人間は動物です。
人間の顔は当然動物ですから、よく見ると何かしらの動物に似ていることが多いものです。
実はそんな体験が他人事でないことを自覚する出来事がヒロシ自身にもありました。
それは前述のように学校時代でした。
ある日の授業中でした。
ある日の授業中でした。
ある教科の先生がヒロシを指名して答えさせました。
そのまま席に着こうとした、その時に、先生はいきなり、
「ヒロシ、お前は『カワウソ』みたいなやつだな」
と言ったのです。
「ひゃはははっ!」
クラス中けっこううけました。
「えっ?」
「・・・」
多分全体的な印象だと思いますが、
言われるまでは自分ではそんなに似ているとは思ってはいませんでしたが・・
でも言われてみると見た目の印象もあるのでしょうが・・、
制服もビシッと着ていなくて、あまり冴えない地味な感じで、さらにあまり清潔感もなく、なんとなくガチャガチャしていて
・・
当時はヒロシ自身も、
「なるほどっ、いいとこ突かれたな・・」
と感じました。
今は人気の『カワウソ』ですが、当時はこんなメジャーな生き物ではなく、ましてやペットの対象などとは程遠い動物だったようにおぼえています。
クラスの皆もそう感じたのか、それ以来しばらくは
「おいっ、カワウソっ!」「カワウソ君っ!」
などと呼ばれていました。
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でもその後数十年皆とは会ったこともなく、お互いに顔さえ正確には思い出せないくらいの年月が経ってしまいました。
こうなると人間の記憶というものは不思議なもので、その人の「カワウソ」っぽい特徴だけが強烈に記憶に刻み込まれ徐々に初対面だった当時よりはるかに「カワウソ」に近い印象になっていくものです。
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そしてやはりヒロシの場合も進学や転居などもあり、時は流れました。
当然のことですが、ヒロシのことを「カワウソ」などと呼ぶ人はいなくなりました。
でも当時ヒロシを『カワウソ』に似ていると思っていた人たちは、何かのきっかけで偶然ヒロシのことを思い出す機会があったとすると・・・
「えっ?」
「ヒロシ?」
「ああ・・」
「あの・・」
と、下記のような映像が頭の中に浮かび上がるに違いありません・・
「首から下は普通の人間でスーツを着て、すましてるけど、顔は完全な『カワウソ』・・・?」
さて大体想像はつくと思いますが、ヒロシとは誰のことでしょうか??
上記文章はサイト制作者の完全なオリジナル創作文です。内容の模倣や転載、転用を固く禁じます。(2022年8月26日:タウンクリニックドットコム・時代文化ネット)
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