ブログネタ
【公式】あなたにとっての"思い出の曲" に参加中!
さて今回からは「ショートショート(ブラック小話)」を先に掲載します。楽曲紹介はこの下に記載してあります。しばらくご辛抱ください。

「Xの悲劇・・」
(ショートショート・ブラック小話)

ここはコンサルティング会社です。ここにはXという名前の有名なコンサルタントがいます。
Xは多くのクライアントに相続など財産やお金の相談に乗っています。
彼は親切で頼りになる、そんな優秀なコンサルタントでした。

その日もある資産家の男性Yから相談を受けました。

Y:「最近、家族の一部が俺の財産を目当てにしているんじゃないか?と感じているんだよ、どうしたらいいかな?」
X:「それは誰に感じるのですか?」
Y:「特に妻にはそれを感じるね、子供は2人いるけどそこまでは感じないね・・、でも法律だと財産は妻に圧倒的に行くんだろ?」
X:「そうです、一般的には理屈にも合っているからです。だから相続税の算定でも妻には大きな非課税枠があるんですよ」

Y:「それは一般論や金銭的な問題だろ?俺は死んだら自分の金はもう使えないから関係ないだろ?」
X:「そりゃ、そうですね」
Y:「そうなんだ、これが今の俺の一番の心の中の要望なんだよ」
「実は~、この間もな・・」
X:「えっ?」
Y:「妻が不気味に笑いながら、『ねえ、あなた、私最近よく来る保険セールスの人に勧められているんだけど、あなたに保険に入ってもらいたいの。どう?』とか言ってきやがったんだ」
X:「サスペンスドラマみたいですね・・」
Y:「そうさ・・、俺はその時のあいつの不気味な笑い顔が忘れられなくてな・・」
X:「そうですね・・、何かきな臭いですね」
Y:「今日相談に来たのもそのことがあったからなんだ、「善は急げ」というだろっ!すぐとりかかってくれよっ!」

X:「ウーンたしかに一理ありますね、それならことが起きる前に遺言書を書いておくことをおすすめしますよ」
「遺言書を書いても、保険金は対象にはならないし、場合によぅては保険以外の相続財産の半分しか適用されませんが、保険金以外は財産を渡す人を特定できたり、全部ではありませんが財産をあげたくない人に渡さないで済みますよ」

Y:「そうか、それなら基本はその線で考えてみるよ、それなら大筋で『こんな感じで書いてみたら・・』というような原案を考えておいてくれ、その連絡はメールでいいよ」
X:「わかりましたっ!、ただし個人を特定できるような書き方は一切しませんのでご安心くださいっ!」
Y:「それではメール待っているよ」

     ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてXはその原案を考え、ある程度案が固まったのでY氏と、そして少し遅くなったので妻にも2通のメールを書き、送信しました、というつもりでした・・。

ところがメールは2通送ったのですが、実はそのメールを逆に入れ違えて送信してしまいました。
つまりY氏に送るべき内容を妻に、妻に送るべき内容をY氏に送ってしまいました。
メールのこわいところは、送って相手に届いたメールは取り消しや修正が一切できないことです。間違えたと気付けば後で正しいものは送れますが、前に送った間違った分を取り消したり、削除したりすることができないのです。

さらに悪いことに私の妻の下の名前は「カズコ」で、Y氏の下の名前は「カズオ」でした・・。

このことでXはメールのこわさを思い知りました。

ーそれぞれのメールの内容ー
妻に届いた、本来は「Y氏」宛だったメール
『大雑把にいえば、私の財産はすべて子供たちに渡すつもりだ、もし子供がいらないといったら国庫に入れてしまうつもりだ、と大体こんな感じですね・・』
妻:「・・・」

Y氏に届いた、本来は「妻」宛だったメール
『カズぴょん♡!遅くなってゴメンネ、今晩はカズぴょんが満足するようにボクはガンバッチャウからね!期待しててね ♡スキ♡スキ♡チュッ♡』
Y氏「・・・」

     ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから数日後
Y氏から電話がありました・・
「あの、話はなかったことにしてくれ・・、なっ、わかるだろ?」

そして夜、帰宅すると妻が言いました・・
「ねえ、あなた、私最近よく来る保険セールスの人に勧められているんだけど、あなたに保険に入ってもらいたいの。どう?」
不気味に笑いながら・・

X:「・・・」

上記文章はサイト制作者の完全なオリジナル創作文です。内容の模倣や転載、転用を固く禁じます。(2023年1月21日:タウンクリニックドットコム・時代文化ネット)
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

さてここから本題の楽曲の紹介です!

ー思えば遠くへ来たもんだ・海援隊ー
(普通の名曲)

1978年に発売され、1980年に同名映画の主題歌として再度発売されたようです。
国鉄のキャンペーンソングのために作ったそうですが、それは「いい日旅立ち」になってしまったようです。よく考えてみれば、題名からも「なるほどっ!」と思いますが、知りませんでした。
この曲に関して言えば特に個人的に好みの音楽というよりは、強く印象に残っている、というような曲です。
※上記の一部内容はネット情報を参考にしています。

ちなみに私は生れは大阪、育ちは埼玉、少年時代に東京に引っ越してきました。つまり一般的にいう『故郷(ふるさと)』といえる場所はありません。多分表題の曲を本当に「故郷」のある方が聴いた時と全然違う受け止め方をするのでは?と思っています。

映画は「武田鉄矢」が演じる警察官高校教師※が地方に赴任してくる、という出だしだったように記憶していますが、内容は正直おぼえていません。この曲の記憶だけが延々と残っています。
※後でネットで調べたら高校教師のようでした。いい加減な記憶で大変失礼しました。(1月27日AM7時30分くらいに訂正)

そして表題の曲を聴くと強烈に思い出すことがあります。

それは新卒で就職した会社に入る寸前のことです。
当時は導入研修と言って3月は新しい会社の研修に通っていました。
私は当時はあまり社交的でもなく、人見知りもあったので、結構苦痛な日々でした。

でも段々慣れてきました。

やっと少し慣れた時に、泊まりがけの「宿泊施設」での研修がありました。
このような研修はただでさえ不安な心をさらに不安にさせるような一面もあります。

「もう子供じゃないんだから・・」
と思うかもしれませんが、正直にいえば私はそういう気分でした。
「こんなことで大丈夫なんだろうか?」
大学時代はそれなりに活発にサークル活動やバイトをしていたのに・・。
自分の社会人としての資質を疑うようになり、今までの根拠のない自信が崩れ落ちそうになっていました。

研修の帰りの「観光バス」の中でもそんな心持ちでした。

皆疲れ、最初はバスのカラオケなどを歌う人もいましたが、そのうちガイドさんが、
「皆さんもお疲れだと思いますので、これからバスの前にあるテレビでビデオを流します。寝たい方はどうぞお休みください・・」

皆も同感だったのか、黙っていました。
『それで、いいよ』
そんな感じでした。

ガイドさんはそそくさとビデオを出してセットしました。

そして表題の曲が主題歌だった、同名の映画「思えば遠くへ来たもんだ」のビデオをスタートさせました。

あの曲を聴くと、今でもその時のバスの中の雰囲気や画像が浮かんできます。そして当時の心持ちまで思い出します。

あれから色々あり、ウン十年?

「思えばこんなに経ちました・・」

【当サイトは選曲のみのサイトです】
この曲のメロディーや詞は、閲覧者様はご自身の責任と判断で、動画・通販の試聴サイトなど他サイトをご利用いただくようお願い致します。また紹介文の内容はオリジナルですが、文章の正確さを期すために年次など一部データのみネットや他資料の公開情報を参考にしています。またモラルや法令を遵守するように心掛けております。※歌詞の一部掲載はシステム提供元のLINEとJSRACの契約上可能です。他の画像等は当事者の許可のないものは掲載を控えております。